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記事 · 砂岩 2026-08-26

長崎の海沿いで砂岩を使うときの注意点

塩害と湿気が石材に与える影響と、現場ごとの対処法
中
中川 凛
代表・石工
2026-08-26
砂岩のような黄褐色の石材ブロックを積んだ壁面

長崎の沿岸部では、海風に含まれる塩分が石材の劣化を加速させます。砂岩は温かみのある色調で外構に人気がありますが、吸水率が高いため、塩害環境での使い方を誤ると数年で表面が剥離することがあります。この記事では、長崎の気候条件を踏まえた砂岩の選び方と施工上の注意点を整理します。

砂岩の吸水率と塩害の関係

砂岩は御影石と比べて吸水率が高く、石の内部に水分が入り込みやすい構造をしています。海沿いの環境では、塩分を含んだ水分が石の内部に浸透し、乾燥と吸湿を繰り返す過程で結晶化した塩が石の組織を内側から押し広げます。これをエフロレッセンス(白華現象)と呼び、表面の白い粉吹きや剥離の原因になります。

長崎市のように海が近く、潮風が坂を駆け上がってくる土地では、海から離れた現場に比べて、塩による傷みが早く現れる傾向があります。砂岩を使う場合は、吸水率が低く緻密な石種を選ぶことが最初の判断基準になります。

防水処理と目地材の選定

石の表面に浸透型の防水剤を施工することで、塩分を含んだ水の浸入を抑えられます。ただし、防水剤の種類によっては石の色調が変わったり、表面が滑りやすくなったりするため、石種ごとに適合する製品を確認する必要があります。施工前に小さなサンプルで試し塗りをすることを必ず行っています。

目地材は、弾性のあるシリコン系またはポリウレタン系を使用します。硬化後に柔軟性が残るため、温度変化による石の膨張・収縮に追従しやすく、目地割れが起きにくくなります。セメント系の目地材は硬化後に収縮するため、塩害環境では割れが早く進む傾向があります。

定期的なメンテナンスの目安

防水コーティングの効果は施工環境によって異なりますが、海沿いの現場では3〜4年を目安に再施工を検討することをお勧めしています。コーティングが切れた状態で放置すると、石の内部への塩分浸透が急速に進みます。

年に一度、石の表面を水洗いして塩分を除去するだけでも劣化の進行を遅らせる効果があります。高圧洗浄機を使う場合は、圧力が強すぎると目地材を傷めるため、ノズルを石から30センチ以上離して使用してください。

砂岩の外構を長く使うためには、石種の選定・防水処理・定期的なメンテナンスの3点が揃って初めて機能します。長崎の沿岸部での施工をお考えの方は、現地の塩害リスクを確認した上でご提案しますので、お気軽にご相談ください。

#砂岩#塩害#長崎#外構#防水処理

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